日能研『教科の学び保護者会』で学んだ勉強をするときの3つのコツ

中学受験

中学受験塾四天王のひとつ「日能研」の保護者会に参加してきました!

中学受験の塾ですが、

  • SAPIX
  • 日能研
  • 四谷大塚
  • 早稲田アカデミー

が4大、中学受験塾と呼ばれています。

その中でも、最近多くの合格者を輩出し、覇権を握っているのはラオウ的長兄(?)SAPIXですが、自分的に末弟ケンシロウ的(?)な日能研の保護者会に参加してきたので、少し、その中身をお伝えしたいと思います。

チビ
チビ

北斗の拳の読者じゃないと意味がわからないよ

 

なかでも、みなさんにお役に立てる内容がよいと思いますので、保護者会で語られていた「中学受験の勉強の仕方のコツ」をお伝えしたいと思います。

 

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1、テストでできたところではなく、間違えたところがチャンス!

テストでよい点を取ってほしいとついつい思ってしまうところですが、中学受験の学習という観点において、受験までに行われる日常のテスト、特に塾で行われるテストは良い点を取ればいい、というものではないのです。

チビ
チビ

え?なんで?テストでいい点を取ることが勉強の目的じゃないの?

もちろん、中学入試や、普段の学校のテストでは、良い点が取れたほうがよいに決まっています。

 

ですが、塾のテスト、もしくは学校の日常のチェックのテストのようなものは、

「どこが自分がわかっていないのかを知るため、何を勉強すれば成績がよくなるのか?のリトマス試験紙」

のような役割を担っています。

ですので、

テストでできなかった部分の理由を理解して、次にその部分が出題されたらできるようになっていること

が一番大事なんです。

100点が取れた!というのは、この視点で見ると、自分が学習できる部分を見つけられる問題が出なかった、学習の機会が失われてしまった、ということになるので、結果的には「運が悪かった」ということになるわけです。

たとえば算数の勉強法

何を間違えたのか?ということが、はっきりわからなければ、次にどう修正すればよいのかわかりません。

算数の問いに対して、途中の式を省略し、いきなり答えを書いて、その答えが間違っていた場合を考えてみましょう。

途中の式を書いていないと、どこでどう間違えて、間違った答えになったのか、あとでわかりません。

また、よくあるミスとして、式の部分部分で計算してしまい、どこかの部分がぬけてしまう、ということがあるとのことでした。これは「必ず式を全部書く」ということで、対策が可能なんだそうです。

5×0.125+10÷0.2+3÷0.2

というような式があったとして、良くないやり方である、各項目ずつ計算するようなやり方だと、

5×0.125=0.625

10÷0.2=50

3÷0.2=15

という計算を別々に書き、いきなり答えを65.625と書いてしまいます。

ですが、集中できていないお子さんだと、最終的な足し算をするときに、0.625と50を足して50.625で答えが出た!とケアレスミスで間違えてしまう時があります。

この場合は、きちんと

5×0.125+10÷0.2+3÷0.2

=0.625+50+15

=0.625+65

=65.625

という計算式を面倒ぐさがらずに、きちんと書いていくことです。

こう書いておけば、どの段階で計算ミスをしたのか、あとから見て気づきやすいことがわかっていただけたのではないかなと思います。

 

別の例で言うと、

5×3.14×2

という式の答えを求める問題があったとします。

正解は31.4なのですが、これを式もなしにいきなり答えで

31.2

と書いてあるだけだったとしたら、なにをどう間違えたのか、わかりにくくないでしょうか?

 

たとえば、間違えていても、こういう解答になっていれば、自分でもどこでミスをしたのか、わかるはずです。

 

5×3.14×2

=15.6×2

=31.2

 

2行目の5×3.14の掛け算のところで、15.7のところを15.6にしてしまっているケアレスミスであることがわかります。

 

また、このようにノートに書いてあれば、先生や保護者が

「3.14の掛け算は、なるべく最後の最後まで我慢する」

というケアレスミスが起こりにくくなるテクニックを教えることもできるわけです。

 

5×3.14×2

=5×2×3.14

=10×3.14

=31.4

 

これなら、あまりケアレスミスによる間違えようがなくなると思います。

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2、テキストや教科書を見ながら問題を解いていてもOK!

テキストを見ながら、問題を解いている様子をみたら、

 

「答えをみないでちゃんと考えなさい」

 

と、ついつい言ってしまいそうになりますよね?

でも、これは学習にとっては、むしろ良い話なんだそうです。

 

もちろん、最初の段階から、答えの丸写しをしているようであれば、問題なのですが、そうではない場合、一度自分で考えてわからなかったところを、あらためて答えの解説や、テキストで学びなおすことこそが、

 

勉強している

 

ということなんです。

一番問題なのは、子供たちが「わかっている」気分になっていることです。なぜかというと、わかっている気分になっているところについては子供たちは学習しません。

ですから、日々のワークや練習問題で「自分がわかっていないということ」を把握して、そこを改めて自主的に勉強しなおす、ということが大事になってくるわけです。

 

たとえば国語の勉強法

国語の漢字や熟語などでは、分からない言葉や間違えた漢字について、国語辞典をひいて、より深く意味や文例などを読むと、格段に理解の深さが変わってくるということだそうです。

 

3、キッチンタイマーを使う

数問の問題を10分なり、15分なり時間を決めてやるとよいそうです。

本来10分くらいで終わる問題を、時間を決めないで、だらだらと1時間くらいかけてやっているという状況だとするとよくないとのこと。

 

実際の試験は時間との戦いです。

いかに素早く確実に効率よく答えを出していくか?ということが問われます。

そういう意味で、実際に試験になれる意味でも、短時間に集中して問題を解いていくという習慣をつけていったほうがよいでしょう。

 

「算数が終わった~」と言っている子供に、ついつい親としては「じゃあ、次は国語ね」と言ってしまいたくなる気持ちがありますが、これも塾としてはやめてほしいとのことでした。

 

勉強する → 休憩する(遊ぶ) → 勉強する → 休憩する(遊ぶ)

 

というようなメリハリをつけてやってもらいたい、ということでした。

 

まとめ

ついつい漠然と、テストではいい点を取りなさい!とか、長時間勉強をしている様子を見て安心してしまったりする自分がいるのですが、あらためて考え方を変えていかないといけないなと感じました。

テストの点数が悪かった時に

「こんなに勉強できるところが見つかってよかったね!」

とは、なかなか言える心持にならないですが、日能研の先生たちはこういう指導をされているということですから、一考するべきところだと思います。

 

長文におつきあいいただきありがとうございました。

内容がお役に立てれば幸いです。