そういえば昔サイパンに行ったときに盗難にあったときの顛末を書いておきます。
海外旅行に行かれる方のご参考まで。
友人たちとサイパン旅行に行ったときに事です。
常夏の島サイパンは犯罪にあわなければ素晴らしい所
日本から飛行機で数時間で行ける南の島、サイパン。
お隣の島、グアムのほうが人気が高いかもしれませんが、サイパンも日本からのアクセスもよく、人気の高いリゾートアイランドです。
人気の理由は、近さと安さ。
海外旅行といえど、もしかすると沖縄旅行よりも安い値段でリゾートが満喫できます。
南の島といえば、ハワイを真っ先に思い出しますが、ハワイよりも近く、なにより安い。おすすめです。
犯罪にあわなければ!
レンタカーでドライブ!日本との違いに焦る
3泊4日くらいの旅行だったと思います。
ビーチやドライブ、ショッピング等、普通にリゾートを楽しんでいたのですが、
自分たちの車があったほうが、いろいろと便利だろうということで、ホテルでレンタカーを借りることにしました。
ハンドル位置が日本と違うことに戸惑いながらも、ドライブ開始直後、日本人が海外ドライビングでやらかすことの定番である、反対車線逆走もしっかりこなし(?!)ドライブをはじめます。
この日は、サイパンの北のほうに位置するバンザイクリフというところに行こうということになりました。
サイパン島は南北に22kmほどの島で、最北端でも、車で数十分あれば到着です。
思えば、バンザイクリフを選択したのが、なにかの間違いだったのでしょうか。
バンザイクリフとは?
英語でスーサイドクリフとも呼ばれています。
スーサイドは「自殺」、クリフは「崖」です。
つまり、「自殺の崖」。
なぜ、バンザイクリフという名前がついているかというと、そこには悲しい戦争の歴史があります。
第二次世界大戦時、日本人が住んでいたサイパンにアメリカ軍が南から攻め込んできました。
サイパン島の北端に追い詰められた日本の民間人が、アメリカ軍の捕虜にならないために、この崖から次から次へと身を投げたという曰くのある場所です。
駐車場っぽい空き地に車をとめ、車を降り、崖を見に行きました。
あたりは草が多かったと思います。
車を離れたのは、時間にして10分~15分程度でしょうか?
車に戻ると……あれ?おかしい?もしやの車上荒らし?!
車に戻って、車の中をみると、車の中においていったバッグがなくなっていました!
ドアのかぎがあいていて、車上荒らしにあったという……
自分のバッグには大切にしていたアドレス帳などのもろもろのものが……
友人は財布をとられてしまい、痛恨の表情です。
まさか、自分たちが海外で犯罪に出くわすなんて思っていなかった……
というか、一人ならもう少し自分の荷物に気を付けていたのかもしれませんが、
- 多人数だったことと
- ついつい日本と同じ感覚で、車に荷物をおいた状態で車を離れてしまったこと
あたり、反省しきりです。
ホテルで警察に事情を話す
どうすればいいのかわからなくなり、ホテルに戻り、保険会社に連絡をしました。そこで警察に被害届を出してほしい、というような指示もあり、ホテルで警察を呼んでもらうことになりました。
待つこと数十分、警察がやってきて、盗まれた状況と、盗まれた物品の調査が開始されます。
(きっと、こんなこと日常茶飯事なんだろうな~)
と自分のことを棚において思いながら、警察の事情聴取をたんたんと進めていきます。ここで被害届をきちんとしておかないと、保険がうまく進められません。
英語がわからないなりに、ここはがんばらないといけないです。
警察官いわく、窓ガラスのところから棒をつっこんでロックをあける手口だろうという話でした。
旅行中の貴重な時間を犯罪対応に奪われ、お金も奪われ、このあと帰国までの空気感も、ず~んと重くなり、さんざんな気持ちでの帰国となりました。
保険会社とのやり取り
帰国後は、被害届を証拠として、盗まれたものの補填額の相談がはじまります。
盗まれたバッグはどのようなもので、いくらぐらいのものだったのか?を聞かれたと思います。
担当の人も慣れた様子で、話は事務的にとんとん拍子で進みます。
ここで、保険会社と、もめたりすることはありませんでした。
最終的に、お金はいくらか戻ってきましたが、お金以外のプライスレスなもの、たとえば海外の友達の連絡先のアドレス帳などは、お金では解決できない類の話で、ず~んと心が重い日は続きました。
サイパン旅行での車上荒らしに対する3つのアドバイス
1、車を離れるときには車に荷物を置かない!
あたりまえのようですが、車になにもなければ、車上荒らしはあきらめます。車になにかおいてあれば、そこに金目のものがあろうがなかろうが、車上荒らしはドアをこじあけて、車の中のものを盗もうとするでしょう。
つまり、これは海外旅行の基本ですが、自分の荷物は常に身につけていること!
特にパスポートは、ホテルのセーフティーボックスに預けるのが基本。自分で年齢証明等のために、持ち歩きつづけないといけないときは、肌身離さず持っておいたほうがよいと思います。
2、保険にはいっておく!
保険に入らずに海外旅行に行くということはリスクが高すぎます!
旅行会社への申し込みのときに、あわせて保険の相談をしておくのが楽なような気がしますが、最悪、出発空港でも旅行保険の手続きができる時代になっていますので、両行の前にお忘れなきよう。
3、犯罪にあったら、きちんと現地の警察に被害届を出す!
貴重な海外での時間が奪われてしまいますし、大変な労力がかかりますが、しっかり現地の警察に、被害を届けることが大事です。
うまくいけば、犯人が特定されて、盗まれた荷物が戻ってくる可能性もあるわけですから。
旅行保険に入らなくても実はクレジットカードに海外旅行傷害保険がついている!
クレジットカードに実は「海外旅行傷害保険」がついているって、ご存知でした?
つまり、盗難にあったときに、クレジットカードの保険でカバーをすることができるんです。
逆に言うと、クレジットカードの補償範囲でよければ、新しく旅行保険を申し込む必要はなくなります。
たとえば、あるカードでは海外旅行傷害保険の内容として、
「海外旅行中のケガや病気でも安心の最高1000万円までの海外旅行傷害保険を自動付帯。携行品の損害等も補償されます。」と書いてあります。
クレジットカードは、海外旅行では必須アイテムですし、クレジットカードを必ずなくさないように肌身離さず持っていることができるのであれば、こちらで保険をすませてしまうのが便利で賢いやり方かもしれません。