【中学受験】日宋貿易、日明貿易、勘合貿易、朱印船貿易どれがどれ?はこう覚えよう

中学受験

中学受験がんばってますか?

先日、中学受験の問題で、こんなような問題がありました。

Q:それぞれの貿易がどのように呼ばれていたか答えなさい
1、足利義満は中国と貿易を始めました。この貿易には日本の海賊と区別するための勘合が使われました。
2、平清盛は、大和田泊(兵庫の港)を修築して、中国と貿易を行いました。
3、豊臣秀吉は、東南アジア(シャム、ルソン)との貿易を認めました。そのとき、朱印状と呼ばれる許可証が発行されました。

歴史の中で「〇〇貿易」と呼ばれるキーワードは何回かでてきます。

日宋貿易、日明貿易、勘合貿易、朱印船貿易

これが、どれがどれだかよくわからなくなるのです(汗)……特に

日宋、日明

君たちがややこしい!!!(笑)

まずは、どういう歴史順かという話

ということで、歴史的な順番がわかったとして、問題に戻ると「足利義満」「平清盛」「豊臣秀吉」の順番がわかっていないと解けないですね。

この中だと、豊臣秀吉が一番有名だと思います。安土桃山時代の代表的な人物ですね。徳川家康に豊臣家は滅ぼされたので、江戸時代の前と覚えると覚えやすいです。

残りは足利義満と平清盛です。

平安時代はある意味「平氏が安らかな時代」と勝手に解釈することで?!平清盛は平安時代の人です。

足利義満は有名な金閣寺などを作った人物で、室町時代の人物です。

平安時代と、室町時代はどちらが先かといえば、武士の時代の始まりが鎌倉時代。鎌倉時代を作ったのは平氏を倒した源氏です。そしてその源氏が途絶え、北条氏が後を継ぎ、元寇の影響もあって鎌倉幕府の力は弱まり、足利尊氏の活躍もあり鎌倉幕府が倒され、室町時代が始まります。

つまり、順番としては「平安時代の平清盛」⇒「室町時代の足利義満」⇒「安土桃山時代の豊臣秀吉」となります。

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日宋貿易、日明貿易はどちらが先?

「宋」「明」は、それぞれその時代の中国の名前です。

ということで、先に覚え方を伝授!

歴史的順番としては「日宋」⇒「日明」です。この順番の前後の覚え方ですが「にっそう」「にちみん」の「そ」と「み」に着目。あいうえお順だと「そ」が先で「み」があとですよね?なので、「日宋」「日明」という順番でおこると覚えましょう。

勘合?朱印状?

普段は聞きなれない言葉ですよね。

要は、これらは証明書がないと勝手に取引できないよ!というものです。

ということは、証明書なしで取引をしていた人がいるってことになりますよね?

そうなんです。

倭寇という、つまりは日本の海賊が幅を利かせていて、そいつらとは違うよ!ちゃんとした取引だよというのが「勘合」です。暗号みたいですね。

倭寇というのも元寇と似ていますね。どちらにしても「悪いやつら」です。

元寇とか倭寇というのは鎌倉時代以降に出てくる話で、この「勘合」を使ったのは足利義満です。

じゃあ「朱印状」は?

これも、海賊やら南蛮人やら、わけのわからんやからが勝手に貿易しないように豊臣秀吉が発行したものです。このやり方は江戸時代、徳川家康にも引き継がれていきます。

これも「かんごう」「しゅいんじょう」、あいうえお順で「かんごう」が先、「しゅいんじょう」が後です、と覚えてしまいましょう!

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日宋、日明、勘合、朱印船と、4つあるけど、このうち2つは同じもの

3つの時代の貿易に対して、4つの貿易の名前……これはどういうことなのか?

じつはこのうち二つは同じもので呼び方が違うだけ……ややこしい!

さてさて、もう一度「貿易相手国」について考えてみましょう。

「日宋」「日明」はどちらも「宋」「明」という国の名前ですね。これらは中国の昔の名前です。日本と違って、国の名前がどんどん変わるのがややこしいですね。

ただ、4つの中で、相手が中国ではない貿易があります。そうそれは、さきほど説明した豊臣秀吉の時代に行われた朱印船貿易です。

朱印船貿易は、中国ではなく東南アジア(シャム、ルソン)が相手だったんですね。

ということになると、時代順に

日宋貿易:平清盛

日明貿易:足利義満

朱印船:豊臣秀吉

となります。

あれ?「勘合貿易どうなったの?」という話になりますね。

さきほど、勘合を発行したのは足利義満という話をしましたので、つまり、

日明貿易=勘合貿易

なんですね。

同じもので、貿易相手のことに着目すると「日明貿易」という呼び方になりますし、貿易方法に着目すると「勘合貿易」ということになります。

もっとすっきりとさせてよ~歴史家さん!という気もしますが、いちおうこういうことになっている模様です。

まとめ

ということで、

Q:それぞれの貿易がどのように呼ばれていたか答えなさい
1、足利義満は中国と貿易を始めました。この貿易には日本の海賊と区別するための勘合が使われました。 ⇒ 日明貿易or勘合貿易
2、平清盛は、大和田泊(兵庫の港)を修築して、中国と貿易を行いました。 ⇒ 日宋貿易
3、豊臣秀吉は、東南アジア(シャム、ルソン)との貿易を認めました。そのとき、朱印状と呼ばれる許可証が発行されました。 ⇒ 朱印船貿易

が答えとなります。

というか、はっきり言って、この年になってはじめて勉強した感じです!子供たちの勉強は大人の想像を超えてますね……

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マンガで覚えてみよう!

私の家では、角川まんが学習シリーズで歴史の学習をさせています。

いろんなところで語られていますが、歴史を学ぶ入り口としては、歴史漫画はかなり有効だと思います。

 

角川まんが学習シリーズで、平清盛は第4巻で日宋貿易が描かれています。

足利義満の日明貿易は第6巻で描かれています。

豊臣秀吉は第8巻で描かれています。

以上、お役に立てれば幸いです!