ふるさと納税界隈では、大阪泉佐野市が発表した
「Amazonギフト券 100億円還元」
キャンペーンが話題となっています。
ご存知でしたか?
100億円という数字がインパクトありますね。
ふるさと納税「Amazonギフト券 100億円還元」大阪 泉佐野⭐️
大阪 泉佐野市のふるさと納税
アマゾンのギフト券100億円分を提供する取り組みを始めた①アマゾンのギフト券を寄付額の最大20%分まで提供
②ギフト券の金額が100億円分に達し次第、キャンペーンを終了総務省は…激おこ😡遺憾
2/5 NHK pic.twitter.com/9GrNVdOzK0
— にこそく(市況民) (@nicosokufx) February 5, 2019
ふるさと納税で、Amazonギフト券がもらえるなんてお得!という声と、なんでふるさとの名産品でもなんでもないアマゾンのギフト券がついてくるの?という疑問の声があって、賛否両論の状況です。
もともと総務省は、ふるさと納税の返礼品として、ギフト券はNGという通達を出して、各自治体もギフト券をとりやめている状況ですが、こちらの泉佐野市の場合は、普通に返礼品で申し込むと「Amazonギフト券もついてくる」という新しいやり方で、これがOKなのかNGなのか?というところも論点になっているところです。
・大阪泉佐野市
・2019年2月1日から3月31日までに
・「さのちょく」でふるさと納税
・Amazonギフト券をプレゼント!
・『100億円還元』閉店キャンペーンwこ、これはw
国は去年の法改正で金券返礼を規制したのに総務省にケンカ売ってるw
特産品のおまけに金券だから🆗なのかなw いいぞ、もっとやれ。 pic.twitter.com/pfg6whLoNV— 大河内薫@税理士/フリーランス税本3.2万部突破📚 (@k_art_u) February 5, 2019
泉佐野市のふるさと納税がPayPayみたいなことしてる。
amazonギフトで20%バックとか1万買ったら自己負担分すら帰ってきて実質無料やんか pic.twitter.com/etyrdaRXpE— YouS@長期投資ダイエッター (@you_abkm) February 6, 2019
でも、ちょっとまって!
これって美味しいかも?!と思ったアナタ。ちょっと待ってください。うまい話にはなにか裏があるかもしれません。
いろいろと調べていくと、このキャンペーンを利用するかしないかで、同じ返礼品に支払う額が変わってくるということが判明しました。
1枚目: 楽天ふるさと納税
2枚目: きのちょく
50%値上げで20%Amazon還元って泉佐野市ぼったくりがひでえぞw pic.twitter.com/bIEl6IGXkm
— ぐっち (@gucci_tmy) February 5, 2019
楽天ふるさと納税を使うと7000円だけですむところが、キャンペーンを利用するのに必要な泉佐野市のサイトを使うと10500円かかり、仮に返礼品で2100円分のAmazonギフト券が返ってきたとしても、8400円支払うことになるわけなので、楽天ふるさと納税を使って、残りの3500円を自分で自由に使ったほうが良いじゃない?!という話です。
泉佐野市でふるさと納税閉店!
Amazonポイント20%還元!
ってやってたから見てみたけど
■イクラ500g
・泉佐野市の直販サイト 15000円
・さとふる 10000円
■キャメル敷きパッド
・泉佐野市の直販サイト 315000円
・さとふる 210000円
Amazonのポイント20%貰っても全然割に合わないじゃん、、、 pic.twitter.com/xvCJgn1Zsm— WealthNavi日(ウェルスナビび) (@WealthNavi_days) February 3, 2019
こちらのイクラの例で言えば、15000円の申し込みで、Amazonギフト券3000円分が返ってくるわけですが、結局、実質12000円の支払いになるので、だったら、さとふるのサイトからの申し込みで10000円のほうがお得なのでは?という話です。
つまり、キャンペーンを適用するには泉佐野市の直販サイトを利用すると、他のサイトよりも高い寄付金を払う必要があるということなんですね。
泉佐野市にとっては、10000円もらうよりも、15000円もらって、20%還元としても3000円のAmazonギフト券を返せば、実質的には同じ返礼品を返しているのにも関わらず、直販サイトのほうが2000円儲かる!という仕組みになっています。なんという商売上手!
泉佐野市のふるさと納税が話題ですが、公式でアマギフ20%還元されたとしても楽天で勝った方が得なのホント笑える#ふるさと納税#泉佐野市 pic.twitter.com/7sHaJYYPRU
— ジヤイコの株 (@jaiqav) February 6, 2019
とはいえ、こんな意見も
泉佐野市の100億円キャンペーン、amazonギフト券の還元に応じて、過去と同じ内容の返礼品でも寄付額が上がっていてお得じゃない、という意見がある。
でも返礼品とギフト券では利用の幅が段違いなので、率に関わらず、amazonギフトがもらえること自体にプレミアがある。#ふるさと納税 #泉佐野市— すーさん (@su_san811) February 7, 2019
これもまた一理。
結局のところ「物」としてもらえるものと、「いろんなものに使える金券」としてもらえるというのでは、価値が大きく変わってくるというか。
ふるさと納税は、節税ができるというところ=実質的に2000円しか使わないで、返礼品がもらえるというところがミソというかポイントなわけです。
ですから、自分が払える節税枠のなかで、金額にかかわらず最大限のリターンが狙えればそれで良いわけです。
つまり、さきほどの15000円のイクラの例で言えば、
- キャンペーンを利用して、イクラと3000円のAmazonギフト券をもらう
- キャンペーンを利用しないで、10000円の寄付金でイクラをもらい、残りの5000円もふるさと納税に使って、自分にとって3000円分のAmazonギフト券よりも価値が高いと思う別の返礼品をもらう
と考えて、どちらが自分にとって得かを考えてみてはどうでしょうか?
Amazonギフト券のほうが、まあいろいろな使い道はありますよね。もともと、ふるさと納税でAmazonギフト券自体を扱っていた自治体も、静岡県小山町など、2018年はあったのですが、総務省の通達によりなくなってしまいました。Amazonギフト券狙いの方にとっては、今回のキャンペーンは魅力的に映るのではないでしょうか?
泉佐野市にこだわらない人は、こちらに楽天ふるさと納税の高評価の返礼品をまとめた記事を書きました。ご興味あれば、ぜひご覧になってください!