大坂なおみ選手の躍進がすごいですよね!
セレナ・ウイリアムズさんを下して、グランドスラム初制覇!というニュースには日本中が沸きました。
インタビューは涙の会見になりましたが、このときの英語
I’m sorry it had to end like this.
の翻訳が話題になっています。
なぜ彼女のインタビューがこういう言葉になってしまったのかというと、この試合、審判とセリーナの間でトラブルがあり、セリーナが審判に対して暴言を吐くなどで、観客席からブーイングが出るなど、あまり良い試合ではなかったからなんです。
「勝ってごめんなさい」ではなかった
"I’m sorry it had to end like this"
うわー、「勝ってごめんなさい」なんて一言も言っていませんが…
「こんな終わり方になってしまって残念に思う」だろ?日本ではこの程度の英語力で新聞記者やれるのか…
日本人が日本人選手を惨めに見せるような記事を書くなよ。https://t.co/RqcNoHgfN8— Koji (@cozy_bridge) September 10, 2018
そう、「勝ってごめんなさい」という意味は、ちょっと極端に訳しすぎ……というか、意図がねじ曲がっていると感じます。
直訳は?
I’m sorryは「ごめんなさい」という謝罪の意味ととらえてしまいがちですが、どちらかというと残念な気持ちに寄り添う、という意味に近いです。
たとえば、友達にトラブルがあったときに、自分は悪くないけれども “I’m sorry to hear that.”「それは残念だったね」というような共感の意味になります。
it had to end like this
it は試合のことです。
had to end は「終わらざるを得なかった」
like this は「このように」
なので、
「試合がこのように終わらざるを得なかったこと」
という意味になります。
つまり、直訳をまとめると
「試合がこのように終わらざるを得なかったことについて、みなさんと同じく残念な気持ちです」という意味になると思います。
これを、端的に日本語にすると……
「こういう結果になってしまってすみません」説
「こういう結果になってしまってすみません」が正しい訳だと思います。
試合は、判定の問題やら、セリーナの暴言など、大坂なおみにとっては非がないことはあきらかなのですが、それでも彼女は観客の気持ちに寄り添って、共感して、このような発言になったのだと思います。
自分の優勝の喜びよりも、こうして観客やファンのことを第一に考える大坂なおみ選手、素晴らしいですね。
変な日本語訳に惑わされない英語力を身に着けませんか?
もともとの英語が、意図してか意図せずかわかりませんが、意図のずれた日本語に翻訳されていることは結構あるんです。これはメディアが聴衆の気をひきたいがゆえに、センセーショナルな訳にしている場合があります。
そうしたフィルターを介さずに、もともとの英語が何を言っているのか知れたらよいと思いませんか?
映画の日本語字幕は、文字数の制限などから、かなり意訳した言葉になっているんです。もともとの英語を理解出来たら、セリフの情報量が2倍ぐらいあることに驚きます。
そんな英語力を身につけるには、どうすれば良いか?
私は費用対効果で考えるとオンライン英会話が一番の近道だと思います。
こちらに考えをまとめてみました。